あらゆるものが売っている今の時代、ネットで即座に検索出来て、しかもすぐに手に入ります。それなのに、「こんなもの」が欲しい「こんなもの」が見つからない、という経験をされたことはありませんか?
石積みの家では、鉄の工芸家、佐藤今朝善氏(鍛鉄工房「さとう工房」代表)に依頼し、ロートアイアンのオリジナル製品を受注販売しております。長野善光寺や小諸城址の大手門等の修復も手がけた技術と独特の温かみのあるユニークな鉄の造形が持ち味の作家さんです。
門扉や看板、バラのアーチなどのポピュラーなものから家具、そして花器やフォトフレームなどの小さなものまで。あらゆるものをあつらえていた時代の贅沢を、イメージが形になるワクワクを、時間と共に増す愛着を日々の暮らしの中で実感して下さい。
炉に入れた鉄を、白っぽく光るぐらいまで高温に熱し、ハンマーで叩いたり、曲げたり、延ばしたりしながら、いろいろな形に成形していく技法を「鍛造(たんぞう)」といいます。こうして出来たものを、鍛えた鉄と書いて「鍛鉄(たんてつ」と呼び、英語でいう「WROUGHT IRON/ロートアイアン」とは、この「鍛鉄」にあたります。
この工程を経て作り出される鍛鉄には、力強さとしなやかさが加わり、繊細で意匠的なものも強度を持って表現することが可能になります。金属を型に流して造形する一般的な鋳造とは、大きく違う鍛鉄の魅力です。また、鋳造は大量生産が可能ですが、鍛鉄は同じものが二つとない味わいがあります。